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# 第六部：分散化運動

ナヴァルが第5のプロトコルについて書いたとき、彼は暗号通貨をこの層の候補として強調した。しかし彼は早すぎたか、おそらく技術の成熟度や拡張性については少し甘かったのかもしれない。 ブロックチェーンコミュニティは、分散化の最も声高で情熱的な支持者達の中へ真に発展していった。

ヴィタリック・ブテリン、マイケル・セイラー、ロバート・ブリードラブのような偉大な思想家や極論家は、多くの聴衆や支持者を集めているが、彼らのレトリックは、通貨システムに対する権力の分散化の重要性にほぼ集中している。

今日、何らかの重要な製品牽引力（投機家に対する牽引力ではなく）を持つほとんどの暗号通貨プロジェクトは分散型金融に焦点を当てており、国際送金、ピアツーピア融資、取引可能なデリバティブ、規制されていない証券などに人気が集まりブロックチェーンコミュニティの関心を独占している。

しかし、より大きなブロックチェーンの動きはまだ初期段階にある。あらゆる伝道活動の努力の割に、コミュニティはまだ比較的小さく、偏りがある。ブロックチェーン業界で時間を過ごしたことのある人なら誰でも、この分野には実際のエンジニアよりも銀行家やマーケティング関係者の方が多いと言うだろう。

私たちは、（規制のない）金融に焦点を当てた事による不運な結果のひとつは、それが引き寄せた人々であると考えている。今日、存在する途方もない量の不正や行き詰まったプロジェクトはまさに、作り手やイノベーターではなく、銀行家やマーケティング関係者を惹きつけた場合に予想されることだ。

2021年のブルランはまさに歴史的な瞬間で、前例のない巨額の資本がメタバースの開発資金として投入された。

ブロックチェーンのアーリーアダプターたちによって構築された分散型金融インフラは、人々の胸が高鳴るようなビジョンに民主的に資金を提供する機会を生み出した。

それは、私たちが生きている間には見る事のないような資本の動きと再配分であったが、その多くは誤った配分に終わった。この莫大な資金の流入を取り込むのに十分な作り手がいなかったため、悪質な利用者が人手不足のプロジェクトを一般に売り込み、まったく架空のプロジェクトの創設に資金を提供するまでに至った。

こうして、分散型エンジニアリングの偉大な勝利は、世論的に、それを可能にした口性ない人々によって覆い隠されてしまった。このスペースにはもっと作り手が必要だ。

深刻な比較だが、Meta、Microsoft、Appleといった個々の企業のエンジニアの数は、ブロックチェーン分野全体のエンジニアの数の合計よりも多いのだ。最近のレイオフでは、Metaは2021年のブルラン絶頂期におけるweb3の月間コントリビューター数よりも多くのエンジニアを解雇した。

通貨システムの分散化、あるいはデジタル商品所有の約束は、作り手よりも多くの投機家を惹きつけているようだ。

劣勢に立たされたブロックチェーンエンジニアの一部が、並外れたことを成し遂げていないとは言わないが、未来の言語インフラを所有しようとするテック大手と、分散化と公平な参加の擁護者との間のリソースの格差は、心強いものではない。分散化運動は、より多くの優れたイノベーターや作り手を惹きつけるため、より差し迫った問題を解決するために結集する必要がある。資本を集めるだけでは不十分であり、分散化運動にはより多くの人材が必要なのだ。

それに、AIの時代にお金という概念が無傷で生き残るという確証はあるのだろうか？暗号通貨運動の大きな皮肉は、お金が分散化されるずっと前に、その意味を失う可能性があるということだ。

分散化運動は、代わりにAIと空間コンピューティングの出現に力を注ぐべきだ。ここでの問題は、経済的な枠組みを超えて、人間の自律性と認知的自由の本質にまで及んでいる。私たちがこの世界をどのように認識し、相互作用しているかに対するテック大手の支配力の増大は、分散化運動の焦点を緊急に方向転換することを求めている。

第5プロトコルと第6プロトコルは、将来的には仲間としてうまく機能し、機械の思考速度で空間に関する協調的かつ分散的な推論を可能にするだろう。このようなビジョンは、より多くの作り手を惹きつけ、監視資本主義のディストピア的な行き過ぎから方向転換をさせるに違いない。

経済的機会と創造性、生産性の向上が生成AI、空間コンピューティング、共有拡張現実の交差により約束されることは非常に大きいが、それに見合う技術的・組織的課題も克服しなければならない。

もし私たちがこの強力なテクノロジーを日々の生活に役立てたいのであれば、デジタルツインを道路や公共の場だけでなく、家庭や企業といった私的かつ主権的な領域にまで拡大しなければならない。

現実的な観点からは、これには家庭や企業の数の何倍ものセンサーが必要となり、センサーによって生成された様々な観測結果や地図は、首尾一貫したナビゲート可能な次元の空間情報に調整されなければならない。

おそらく、いずれはジェフ、イーロン、マークに空間データを提供することになるだろう。だが私たちはまだ、意欲的な協力者ではない。人々が運転席に戻り、テック大手から主導権を奪い返す方法はまだある。

分散化運動と暗号空間のリーダーたちは、2024年初頭に開催された世界経済フォーラムで反撃に出、分散型物理インフラストラクチャネットワーク（DePIN）がテック大手の危険な成長を抑制する鍵であるという説得力のある主張を展開した。

騎兵隊（そして最近ではドローン）の発明が戦い方を変えたように、分散型ネットワークはコラボレーションの機会を提供し、市場原理が技術寡占を凌駕することを可能にする。AirbnbやUberが家や車の利用率を高めたように、分散型物理インフラストラクチャネットワークは、公平かつ公正な方法でコンピュータやセンサーの利用率を高める。

DePINネットワークは、パフォーマンスとコストの両方において多くの点で一般的なクラウドアーキテクチャに勝るが、データが1つの企業の手に集約されるのを阻止することもできる。

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DePINへの関心が高まるにつれ、分散化運動は、サトシ・ナカモトの真の遺産は、世界にとって重要なインフラを人々と自由市場に所有させ、維持させることだと気づきつつあり、それは営利を追求する企業の覇権に挑戦することである。


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