ドメインクラスタ

パーティシパントは、プライバシーを守りながら共同作業を行い、データを交換したいと望んでいる。そのため、ポスメッシュはドメインクラスタの形成を可能にし、それはドメイン内で共同作業する安全なプライベート・ピアネットワークである。

このシステムの中心には各パーティシパントに複製された分散ハッシュテーブルがある。そこでクラスタ内の他のパーティシパントとその能力が一覧表示される。これにより、すべてのパーティシパントがお互いを認識し、それぞれがクラスタにどう貢献できるかを理解することができる。

これらのパーティシパントが集まってドメインクラスタを形成すると、接続を管理する中央権威を必要とせず、自動的にピアネットワークが形成される。パーティシパントは、必須の能力が失われない限り、ネットワークの機能を中断させることなく参加・退出が可能だ。

ドメインクラスタのすべてのパーティシパントは、クラスタ内のプライベート通信のため暗号化キーを交換する。このキーは、キーを交換していないパーティシパントやポスメッシュのシステムには知らされず、盗聴や不正アクセスを防ぐ。

ドメインクラスタごとに一つのパーティシパントがドメインマネージャの役割を担うことができる。ドメインマネージャは、ドメインデータの保存と他のパーティシパントへの提供を担当する特別なパーティシパントである。ドメインマネージャは、クラスタ内のディスカバリーとオーケストレーションの役割も担い、タスク調整とデータ交換の支援をする。

ドメインマネージャーは、パーティシパント間で交換されるデータを受け取ることはなく、ドメイン内の供給側と需要側のプライベートで安全なペアリングの促進のみを行う。