リレーサービス

共有AR体験やゲームなど、共同空間コンピューティングのいくつかの形態では、リアルタイムの同期通信が必要となる。これは、パーティシパントが相対的なポーズを継続的にお互いに知らせる必要があるような場合や、その他、急速に進化する環境を記述するような空間データなどの使用例には不可欠である。

低レイテンシは、リアルタイムの空間コラボレーションには特に重要である。実際、業界の専門家は、XR体験には主流のどんなインターネットアプリケーションよりも、より低いレイテンシが必要であることを知っている。理想的には、1つのフレームを生成する時間内にデバイス間を情報が行き来する必要があり、スムーズな体験を提供するためには120Hzか、それ以上のフレームレートが必要である。

これはつまり、共同空間コンピューティングには8msかそれ以下の平均レイテンシが必要であることを意味し、従来のWeb2クラウドインフラでは、グローバル規模でそれを確実に達成することは非常に困難である。

分散型インフラが既存のソリューションに真に打ち勝つ可能性があるのはこの点だ。

ポスメッシュ・ネットワークリレーサービスは、ユビキタスデバイスの余剰計算能力と帯域幅を利用するために設計された、サーバーの分散型基盤である。また、インターネットを通してアクセスされる事はできないが、タスクを実行したいパーティシパントへの重要な橋渡しの役割も果たしている。

ポスメッシュ・リレーサービスは、以前はHagallと呼ばれていた。

容量無制限のインターネットに接続された何百万台ものコンピュータがある。そのコンピュータがリアルタイムでの交流を促進するため、空いている帯域幅を共有する事は十二分に可能だ。

また、インターネットを通してアクセスされる事が可能であれば、他者のためにサービスを提供できるコンピューターは何百万台も存在する。リレーサービスは上記のような機械がネットワークから認識されるよう支援する。それにより、これらの機械はリソースを提供し報酬を得ることができる。

ポスメッシュのこのユニークな特徴は、ポスメッシュがより多くのアクセス可能な基盤を持つことであり、経済とサービス品質に恩恵をもたらす。

機械が報酬と引き換えにトラストレスにポスメッシュへ参加できるようにすることで、機械の利用率を高め、ピア間のコミュニケーションのレイテンシを低くするのに役立つ。

リレーノードは、ルーターやスマートテレビのようなIoTデバイス、あるいはほとんどすべてのコンピュータのバックグラウンドプロセスとしても実行できるほど軽量だ。

リレーはこれらのデバイスが、ハイパーローカルネットワーキングリクエストの提供や、非公開のパーティシパントへのメッセージの受け渡しのために、余剰計算能力の一部と容量無制限のインターネットを貸し出すことを可能にする。それによりプロトコルの周期的なミントからトークン化されたレピュテーション報酬とネットワーク手数料を得ることができる。

私たちは、100万台以上のコンピューターがネットワークサービスに参加し、考えうるどのようなWeb2や集中型サービスよりも低レイテンシで低コストのサービスを提供する未来を描いている。

提供されるサービス:

ポスメッシュ・リレーサービスは、ハイパーローカルサーバーとコンピューターの分散型ネットワーク上でポスメッシュ・トラフィックをルーティングする。

これにより、より低レイテンシで、より正確な共同空間コンピューティングが可能になり、非公開のパーティシパントを含むより大きな基盤ができる。

獲得した報酬:

パフォーマンス報酬は、リレーの実行した仕事量に応じて発行される。

参加報酬は、戦略的に重要な地域におけるリレーノードの提供を確実にするため、財団のトレジャリーから支払われる。

トークン使用方法:

リレーサービス事業者は、トークンを預けてレピュテーションを確立し、報酬獲得の資格を得る。事業者が品質基準を保てなかった場合、プロトコルによりレピュテーションが下げられる事がある。

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